「広げよう笑いの種、咲かせようあかいはな」 おかやまあかいはな道化教室
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● 準備体操 ●●
「僕らのクラスのリーダーは♪」、と音楽が流れ出すと、もうそこは道化教室の世界。
道化教室は毎回、準備体操からスタートします。この準備体操は僕たちを日常の世界から道化の世界にいざなってくれる鍵なんです。
最初、このテーマが流れた時、思わず笑っちゃいます。だって、普通の準備体操とは明らかにムードが違うし、変わった動きも多い。楽しみながら体操する感じ。普通の準備体操とはかなり違うので、なかなかうまくできない時もある。けど、それがまたいい。体操の最中でも、笑顔がメンバーからこぼれています。
この準備体操が終わった時には体はもちろん、心もほぐれるのです。そして、その後の教室の学びにもスムーズに入ることができるのです。
● 拍手の伝達 ●●
道化教室では、大人が集い真剣に楽しく遊びます。例えば「拍手の伝達」(私が勝手に呼んでます)では、「皆で輪をつくり、人に対して手をパンと一回ならす。ならされた人がまた誰かに拍手を送る。」という単純な動作を行います。しかし、送る側と受け止める側との意志疎通ができていないと、すれ違いが生じてしまいます。同様に日常生活の中でも、受け止める側の状態を確認せずに、話しかけると、きちんと聞いてもらえないことがあります。
相手の状態を意識するようになってからは、以前より、気持ちよく過ごすことができるようになりました。このように、道化教室には、日常生活を楽しく快適に過ごすヒントがたくさん詰まっていると思います。
● 信頼しよう! ●●
これは仲間を信頼することを、遊びを通じて体感するゲームです。5、6名が一組で、その中の一人が“倒れる人”になり、他の人たちは“支える人”になります。最初はみんななかなか倒れることができません。私も最初は、恐る恐る、「ちゃんと支えてね」などと言いながら、それでもまだ逃げ腰です。しかしそんなことを繰り返しているうちに、「よーし、思い切っていってみよう」と思うわけです。そこで潔くどんと倒れてみる。そしてしっかりとみんなが支えてくれる。その時の気持ちよさは、できたら多くの人に体験して欲しいと思うくらいです。勇気を出して、人を信頼してみる。そしてその思いが返ってくる。人間関係でも、こんなに気持ちよくうれしいことはありません。
● スティックダンス ●●
 息を合わせて踊る二人の間には…木の棒。お互い両手を開いて,左右の掌にそれぞれ木の棒を当てます。そして、木の棒が落ちないようにお互いの動きや関係性を意識しながら踊る、それが「スティックダンス」です。
 最初は、目を開けた状態でスタート。「なんだ、へっちゃら!!」って甘く見ているとさぁ大変。次は目を閉じた状態でダンスがスタート。参加者は、さっきより相手の動きを想像することが要求されます。素敵にダンスを舞うペアもいれば、すぐにスティックが落ちてしまうペアもありと様々です。これを、二人から三人に人数を増やして行うと、二人の時以上に様々な展開が生まれます。
仲間の意外な一面を発見することが出来ると同時に、真剣な仲間の舞う(?)姿に、会場が笑いに包まれます。
● 即興アートについて ●●
 即興アートとは、まず一人が体を使ってポーズを作る。それを見た別の人がそれに組み合わせて、またポーズを作る・・・というように、テーマも打ち合わせも何もないのに、一瞬で生み出される芸術作品のことを言います。ユニークで思いもかけない素晴らしいアートです。こうなっていくのかなと思っていても、次の人の組み合わせ方で180度変わってしまうのです。「そう来たか!!」って感じ(笑)これが即興のおもしろさだと思います。人にはその場の空気を一瞬で読み取り、変化に対応できる柔軟さがあるのだと気付きます。
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